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東松島市、牡蠣の状況。

いつもありがとうございます。店主のnicoです。

例年ならば、
「今年の東名の牡蠣は具合どうなの?」
「いつから牡蠣食べれるの?」
私もお客さまもワクワクしている時期ですが、
気を使っていただけている事を
言葉の無い中にも、重々承知しております。

どうしても言葉に感情が入り過ぎますので、書くのも億劫になっておりました。

東松島市の牡蠣の今。
私の叔父、木村が先日新聞各紙に掲載されました。
お時間ある方ご覧ください。

。。。。。


【東日本大震災半年・漁業の状況】
養殖カキ「種」確保に奔走 宮城産被害、食卓直撃も

共同通信社記事より転載


 東日本大震災の津波で、種ガキの全国シェア9割を占めていた宮城県の養殖場が壊滅し、
地元だけでなく各地の養殖業者も種ガキの確保に懸命になっている。
「宮城種」の一部は残ったが、絶対的な品薄状態。
来秋出回る「1年もの」も流通量が減って高値となる可能性があり、全国の食卓を直撃しそうだ。

 「原盤」と呼ばれるホタテの貝殻をロープに結びつけて海に沈め、
海中を浮遊する受精したカキの幼生を付着させ、一定程度まで成長させたものが種ガキ。
養殖環境に恵まれ、安定供給が可能だった宮城種が全国のカキ養殖を支えてきた。

 松島湾で40年間カキ養殖を続ける東松島市の木村喜久雄(きむら・きくお)さん(59)は9月初め、
がれき撤去と並行して、本格養殖に向けカキをつるすいかだ作りをしていた。
点在する島の陰につるされていて奇跡的に生き残った種ガキは約1割。
「成育は順調だよ」と笑顔をみせた。

 木村さんが所属する県漁協鳴瀬支所では組合員27人のうち3人が犠牲になった。
養殖いかだは全壊、稚貝や漁具なども流された。
組合員の舟23隻のうち20隻が残ったが、岸壁は約50センチ地盤沈下し、
支所の建物やカキ処理場も使えない状態だ。

 木村さんたちは毎年、知り合いの岡山県や三重県の同業者に種ガキを送ってきたが、
今年は出荷量を減らす予定だ。
現在の最大の課題はいかだの材料となる竹の不足。
「来年には通常の5、6割に戻せる。
県内の生産が安定するまで県外に多くの種ガキを回すのは厳しい」

 震災後、全国の養殖業者は代替種の確保に全力を挙げている。
京都府京丹後市の湊漁協は広島種に切り替えた。
和田市郎(わだ・いちろう)組合長(74)は「宮城種は成熟が早く、根強い人気がある。
復旧すればまた戻したい」と話す。

 過去10年間、全量を宮城種に頼っていた新潟県佐渡市の加茂湖漁協も広島種に替えた。
担当者は「漁師から宮城種に対して放射能汚染を心配する声も上がった。
検査体制などの情報が入らず、早い段階で広島の漁協にお願いした」。

 種ガキの出荷が始まる10月を前に、品薄を見越して相場は上昇。
ある漁協関係者は「種ガキが付いた原盤1個につき3、4円は上がっている。
スーパーに並ぶ際には1キロ当たり100円ほど上がるのでは」と指摘する。

 出荷するカキの加工機械を製造し全国の産地を巡って販売している男性は、種ガキの仲介もしている。
これまでは宮城種を広島県の養殖業者に仲介していたが、今年は広島種を全国の産地へつないでいる。

 震災から間もなく、広島県のなじみのカキ業者に種ガキの生産を依頼、
複数の漁協からの受注分は既に確保したという。
男性は「広島種で供給量確保に努めているが、宮城種が回復するまでは厳しい状況が続く」と話した。

東松島市、牡蠣の状況。_c0179935_1182163.jpg



9月10日付

。。。。。。。

取材、ありがとうございました。
記事内の
『「成育は順調だよ」と笑顔をみせた。』に
辛いときこそ、優しく強き海の漢。
叔父をみれました。


大町良いとこ一度はおいで♪
by nico19740128 | 2011-09-30 11:10 | 徒然なるまま